- 部下が思い通りに育たない
- 子供が心を閉ざしていてうまく話し合えない
- やることがいつも一杯で、早く早くとせき立てられているようだ など
うまくいかない事に頭を抱えている方は少なくないと思います。
『7つの習慣』では、自然界に存在する引力の法則と同じように、人間社会にもまた原則があるとしています。
その原則に従っていれば、安定した心で周りの人とも良い関係性を持ち、目的を持って生きていけますが、原則から外れていると、冒頭のような悩みが発生したり、目的が見出せなかったり、安定感のない日々を送ることになります。
じゃぁその原則は何?
そこで、まず原則の定義を見ていきましょう。
原則とは
『7つの習慣』の中で、原則の定義は、下記のように表現してあります。
- 不変にして普遍、自明の原則
- 時間を超えて不変でありいろんな挟む余地のない普遍的にして絶対的な法則
- 自明のものであり誰でも日常生活の中で有効性を確認できるもの
- あらゆる状況に普遍的に応用できる深い基本の真理
そして、「誠実」「正直」「人間の尊厳」「奉仕」「貢献」「成長」「可能性」…などいくつかの原則が紹介してあります。
また、7個の習慣のひとつひとつが原則でもあります。
- 主体的である
- 終わりを思い描くことから始める
- 最優先事項を優先する
- Win winを考える
- まず理解に徹しそして理解される
- シナジーを作り出す
- 刃を研ぐ
「定義もわかったし、いくつかの原則はわかるけれど、自然界にたくさんの法則があるように、人間界にも原則が沢山あるんでしょう?それはどうやったらわかるの?」
そんな疑問を持たれたかもしれません。
さまざまなものの見方・考え方(パラダイム)
7つの習慣の読書会形式のワークショップ(7つの習慣®実践会)をしていても、同じような質問をうけることがあります。
「誠実とか正直といった原則はわかりやすいですが、それ以外にあるたくさんある原則はどうすればわかるのですか?」
それに対して私がご紹介しているのは、本の中にある「原則中心の表」を読む、というアプローチです。
「原則中心の表」を読んでいると、原則から外れている自分のパラダイムに気づいて、原則中心のパラダイムへと軌道を修正することができます。
(ここから先は、本をお持ちの方は、『7つの習慣』を手元に置いて、実際に確認しながら実感してみることをお勧めします)
例えば、「原則中心の表」の最初にある文
「心の安定は正しい原則から得られるから、周りの状況や環境に揺り動かされることがない」
という文ですが、
心が揺り動かされているときは、「揺り動かされることはない」という言葉に引っかかりが生まれます。
引っ掛かりが生まれると言う事は、原則以外の他のパラダイムを持っている時なので、こういう時こそ原則について学ぶチャンスです。
「どういうパラダイムだからうまくいっていないのだろうか?」と他の中心の表を参照してみます。
例えば、「配偶者中心だから相手の行動や態度に左右されてるんだなぁ」
あるいは、「友人中心だから社会通念の鏡に自分がどう映るかで左右されてるんだなぁ」
と自分のパラダイムに気づくことができます。
原則を知るためのアプローチ
明確な文章としての原則集はどこにあるのかと探すアプローチではなく、
うまくいかないときに自分のパラダイムが原則中心でないことを知り、自分のパラダイムを軌道修正しながら原則中心に近づいていくというアプローチです。
なんとも時間がかかりますが、これを繰り返すことで原則とは何か?が少しずつ実感を伴ってわかってきます。
原則中心の表にある
「自分の人生において、自分の体験を通して、真の原則を実証できることを知っている」
状態に導かれるのではないかと思います。
うまくいかない時は学ぶ時
誰にでもうまくいかない時があります。
私は40代がしんどかったのですが、それはインサイド・アウトという基本的な原則に則っていなかったのだと、今になるとよくわかります。
うまくいかない時は学ぶ時。
うまくいかない時をどう過ごすかで、それから先の未来が変わります。
自分を思いやりながら、是非、『7つの習慣』を読んでみてください。
『7つの習慣』を繰り返し読むと、今まで気づかなかった自分自身のパラダイムに気づいて、うまくいかなかった理由がわかったり、
何を大切にして生きていきたいのか、価値観について考え始めたりされると思います。
もし、一人で読みつづける自信がなかったら、7つの習慣®実践会を訪ねてみてください。
共に読む仲間と一緒に少しずつ『7つの習慣』の理解を深めていくことができます。