人間関係に悩む時、あなたはどうしていますか。
こんにちは、マスターコーチの松脇です。
コーチングで人間関係がテーマになる時、クライアントの「話したい」という気持ちに寄り添いながら、行動を促すには何が大事なのか長年取り組んできました。
そして、次のような流れで進めると、クライアントの方の気持ちが次第に落ち着き、状況を俯瞰できるようになると感じていることがあります。
自己理解
まずはクライアントご自身が、悩んでいる人間関係について、どんな気持ちなのか、どんな考えを持っているのかについて話してもらいます。
・こういう状況で、相手がこんな言動を取った。理解できない。
・なぜ勝手にあんなことをするのか、怒りとがっかりした気持ちが消えない など
吐き出したい想いを話してもらうことで、クライアントの気持ちが少しずつ落ち着き、思考が整理されてきます。
言語化していくプロセスで、「こんな想いがあったのか」とクライアントご自身が自己理解を深めていきます。
相手を理解しようとする
一旦落ち着くことができたら、私は、相手を理解するための質問を問いかけるようにしています。
「相手の方は、どんな気持ちでいると思いますか?」
「相手の方がそのようが言動をとる背景には何があると思いますか?」など
すると、「多分こういう気持ちだろう」「きっとこういう状況なんだろう」と答えながら、クライアントの方は、実はあまり相手のことを知らないのだと言うことに気づいていかれたりします。
相手の態度にイライラしたり、ぎくしゃくしている関係に動揺していたり・・・と、ご自身が感情的になっていて、相手を理解しようとしていない、相手のことを理解するための会話をしていないことに気づいたりします。
最後にその関係性の目的
自分の想いや気持ちをアウトプットし、相手の状況や気持ちに思いを馳せたら、その関係性の目的や価値観について尋ねます。
「この関係性をどうしていきたいですか?」
「本当に目指したい事はどんなことですか?」
「この関係性において大事にしたいことは何ですか?」 など
質問に答えていくと、クライアントの方は、感情的になっていた状態から次第に離れ、全体を俯瞰し、本来の目指すあり方や、目指す関係性を考えられるようになっていきます。
人が心を開く時
人が心を開いて話してくれる時はどんな時でしょうか。
・相手が自分を理解しようという姿勢で話を聞いてくれる時
・バカにされたり批判されたりしない、自分を防御する必要はないのだと感じられる時
・相手を信頼できる時
逆に下記のように感じられる時は心を開かず、まず自分を防御しようとします。
・相手が自分の言いたいことだけ言って、私のことを理解しようとはしていない
関係性を良くするには、相手に変わって欲しいという視点ではなく、相手が心を開いてくれるような自分のパラダイム(ものの見方・考え方)になっているかどうかを確認してみましょう。
自分のパラダイムを冷静に見れるようになることが最初の一歩です。
コーチの問いに答えながら、視点を自分→相手→全体(目的・価値観など)へと動かしていくことで、自然に自分のパラダイムを冷静に見れるようになっていきます。
パラダイムが変われば、相手と向き合う準備も整ってきます。
コーチに話す時も、準備を整えて相手と話す時も、
「話せば道が開ける」
長年のコーチングセッションの積み重ねから、私はそう確信するようになりました。