「目の前のことに忙しくて自分の感情に向き合っていない。でも、ずっと気になっている」
「モヤモヤしているけど、時間もないし、考えてる余裕もないし…」
こんな時は、ちょっと一時停止してみませんか。
モヤモヤしている時に、焦って前進しては、後で悔やむことになるかもしれません。
一時停止する時間を作ることは、心の安定を取り戻し、相手と自分を大事にしながら前に進むことにつながります。
ステップ1 心と向き合う
コーチングでは、日頃向き合えていない心に向き合うことがテーマになる時があります。
1人ではなかなか向き合えなかったことを、コーチに話をしていくと、何に引っかかっていたのかが次第に見えてきます。
例えば、
・悔しい気持ちをうまく表現できそうになくて、つい黙ってしまった(本当は言いたかった。言えなかったから悶々としている)
・相手の言ってることは正論だと頭では分かっていたが、自分で判断したい。言いなりにはなりたくなかった。
・対立したくないし、本当は相互理解を深めたいけれど、それをするにはエネルギーが要る。忍耐力も。今はそんな余裕はない。
など。
心に引っかかっていた感情や想いを言語化できると、それだけで少し気持ちが楽になってきます。
ステップ2 俯瞰する
自分の感情や想いを言語化できたら、あらためて現状を客観視してみます。
Q. ここまで話をしてみて、どんな気づきがありましたか。
Q. 今、改めてどんな気持ちですか。
すると、
・本当に言いたかったことが言語化できてスッキリした
・話し始める前とは違った見方ができるようになってきた。
相手を(または、自分を)責める気持ちが小さくなり、相手を(または、自分を)思いやる気持ちが生まれてきた。
・目的を見失っていたことに気づいた
などの変化が生まれます。
感情と一体化していた状態から、感情を客観視できるようになり、視座が高くなって全体像が見えてきます。
ステップ3 羅針盤を手に入れる
ここまできたら、何を羅針盤に選択するのか考えていきましょう。
例えば、
Q.あなたはどんな人でありたいですか。
Q.あなたは何を大切にしたいのでしょうか。
Q.あなたはその方とどんな長期的な関係を作っていきたいですか?
Q.そもそもそのプロジェクトは目的は何ですか?
価値観や目的などを明確にしていくと、次第にモヤモヤは小さくなり、どんな方針でいきたいのかが見えてきて、心に安定感が戻ってきます。
まとめ
ネガティブな気持ちに向き合うには、エネルギーが要ります。
何か行動を起こして、とりあえずスッキリしたい、と衝動的になりそうな時もあるかもしれません。
しかし、それでは、自分の大切にしたいあり方や、価値観から離れた行動をとってしまい、後悔してしまうことにもなりかねません。
心の信号が黄色になっているときは、立ち止まり、自分の心と向き合ってみませんか。
自分の心と向き合う時間をちゃんと取れば、どの方向へ、どう前進すればいいのかが見えてくるようになります。
感情と一体化していた状態から、価値観や目的を中心に据えて行動を起こせる状態へと変化します。
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