人生100年時代という言葉を聞くようになってから、実際に元気に生きる高齢者の様子をテレビやニュースで知る機会が増えてきました。
一方で次のような疑問を持つ人も少なくないのではないのでしょうか。
・人生100年時代と言うけれど、引退後の生きがいや生活をどうすればいいのだろう?
・60代、70代もイキイキと生きるには、50代からどんな準備ができる?
・人生100年時代に必要な視点は何?
・健康はどうやって維持する?
このような疑問をお持ちの方にお勧めしたい本が、『ライフシフト2』です。
多様な移行期があるマルチステージの人生
この本では、「教育→仕事→60代で引退」という3ステージの人生から、多様な移行期があるマルチステージの人生にすでに変化していることが様々なデータから語られています。
私はこの本を読みながら、現在全ての世代が100年時代をどう生きるかに試行錯誤していることを感じました。
私自身も3ステージのパラダイムが既に古いと分かっていながらも、どうやってマルチステージの人生に対応すればいいのか明確にならず、ここ数年考え続けてきました。
この本を読むと、
- これからの人生を創造的に思い描いて、未来への投資を行うこと
- 健康を維持する習慣
- 長期的視点で人間関係を育むこと
の大事さが見えてきます。
- テクノロジーの進化で淘汰される職業と生き残る職業は?
- どのような能力がこれから必要とされるのか?
- 人はどんな状態だと幸福を感じるのか?
などについても考えを深めることができ、一読の価値ある本です。
この本を読みながら私が感じたのは、いくつかの問いを持ち続けることの大事さでした。
問いへの答えはすぐには出ないものの、問い続けることで問いに導かれるように新しい世界を描くことができるのではと思います。
私はコーチですが、私自身にもコーチをつけていて、時々マイコーチとのセッション中に自分の答えが出ない時があります。
しかし、セッション終了後に問い続けることで、ふとした瞬間に「こういうことではないか」と答えが浮かんでくる経験を何度もしました。
人生100年時代を生きるための問い
この本を読みながら思い浮かんだいくつかの問いをご紹介します。探索のきっかけになれば幸いです。
- 家族や友人関係に、愛情や信頼を育む時間を投資しているだろうか?
- 人生に喜びをもたらし、学習を促すようなコミュニティとはどんなコミュニティだろうか?
- 次のステージに向けて学ぶことは何だろうか?
- 選択肢を狭めるようなものの見方・考え方をしていないだろうか?
- 選択肢を広げるパラダイムとはどんなパラダイムだろう?
- 健康を維持する習慣とはどんな習慣だろう?
- 臨終の時、私は人生をどんな風に振り返りたいのだろうか?