・期待通りに仕事をしない部下についカッとなってしまった
・カッとなってしまい余計なことを言ってしまった
・そんな自分が情けない
・部下が期待通りに仕事をしてくれて、かつ私も穏やかに話せるようにするにはどうしたらいいんだろう?
こういうとき、どうすると解決できるのでしょうか?
解決の鍵は「期待の明確化」
コーチングをしていて、こういう課題があるクライアントに
「部下の方に期待していることを、任せる前にどれくらい話していますか?」と伺うと、
「言わなくてもそれくらいわかってると思って、そう言えばあまり言ってませんね」
と言われる場合が多くあります。
私も同じような経験をしたことがあるのでよくわかります。
これは誰にでもある経験のようで、『7つの習慣』ではこの認識の食い違いを次のように表現しています。
「多くの場合、期待がはっきりと語られることはない。そして、明確な言葉で説明していないにもかかわらず、具体的な期待を抱いているものだ」
「そもそも自分が相手に何を期待しているのかはっきりと認識していないこともある」
「期待の内容をはっきりと伝えるのは、勇気が要ることもある。意見の違いを目の前に出して、お互いに納得のいく期待事項を話し合って決めるよりも、あたかも意見の違いなどないかのように振る舞い、きっとうまくいくだろうと思っている方がよっぽど気楽だからである」
特に最後の文章にはハッとさせられます。
同じような経験をして、頷きながら読む方も少なくないのではないでしょうか。
Win-Winの実行協定
コヴィー博士は、この期待を明確にする方法として、「Win-Winの実行協定」を結ぶことを勧めています。
・望む成果
・ガイドライン
・リソース
・アカウンタビリティ 結果を評価する基準 報告時期
・評価の結果 達成した場合に得られるもの 達成しなかった場合に得られないもの
これだけのことを仕事を任せる前に話し合うのは面倒に感じますが、
「これができるようになるまでには時間と労力がかかる。しかし、長い目で見れば時間も労力も大幅に節約できる」
とあるように、根気よく取り組むことで、部下との信頼関係を築き、自分の時間を本来集中してやりたい仕事に意識を向けれるように(第3領域を減らせるように)なります。
まずは「望む成果のすり合わせ」だけでもいつもより丁寧にすることからやってみませんか。
少しずつ取り組んで経験を積み重ねることで、これまでとの違いを感じられるようになります。