多くの組織が、テレワーク本格開始から数ヶ月が経ち、テレワークの良さや難しさを感じ始めている時期ではないかと思います。
テレワークには、一人で集中できる、通勤ストレスから解放される、という利点もありますが、孤立感を感じたり、オンライン会議の多さに疲れたり、子供がいると集中できないなど、様々な課題もあります。
そんな中、テレワークの課題の中でも私が気になっているのは、「雑談のとりにくさ」です。
「雑談」には、話すことで得られる安堵感、関係性が深まる、相互理解が増す、仕事の際の声がけやすさが増す、などの効果があります。
日頃、雑談している人には仕事でも声をかけやすく、そうでない人には声がけにくいと感じた経験のある方は少なくないと思います。
また、雑談の少ない人は、重大なことを一人で抱え込んでしまい、どうにもならなくなってからやっと上司に相談する傾向もあるようです。
意外にも大切で、多くの効果があり生産性とリンクする、この「雑談」を積極的に取り入れ始めた例を、最近耳にするようになりました。2つの事例をご紹介します。
一つ目は、オンラインの「コーヒーブレイクルーム」を常時オープンし、そこに社員がコーヒー片手にいつでも入って雑談ができるようにしている例。
2つ目は、いきなりオンラインで仕事が始まった新人を会社になじませるための「新人と話す雑談ルーム」。お昼休み限定で、いろんな先輩が新人に声をかけるオンラインルームです。
オンラインだからこその雑談環境を、いろいろと工夫されている様子に感心しました。
テレワークの環境の中であっても、雑談をすることで、つながっている感が得られ黙っていた顔がほころぶ、仕事でのコミュニケーションが取りやすくなる、結果として生産性を上げていくことができます。
テレワーク本格始動から数ヶ月経った今、新しい環境の中で、どう雑談をしていくのか「雑談の仕組み」を考える大切な時期に来ている気がします。
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