こんにちは。エグゼクティブ・コーチの松脇美千江です。
始終、仕事のことばかり考えてしまう
心の余裕がなくいっぱい、いっぱい
・・・という時、あなたはどんな風に対処しますか。
新型コロナウイルス感染が心配になり始めた頃から、
落ち着かないというクライアントの方々が増えてきました。
いつもより怒りっぽくなっている
心の余裕がなく、つい他者を責めてしまう
リーダーとしてそんな自分に嫌気がさし、自分のことも責めてしまう
将来のことを考えると、今、何か手を打たねばと焦ってしまう ・・・など。
そんなお話を聞くことが多く、私は「マインドフルネス瞑想」をご紹介しています。
●「マインドフルネス」とは、
「意識を過去や未来に向けるのではなく”今”に向け、
雑念が浮かんでもジャッジしないでありのままを観察する」
ことです。
5分から10分ほど、早朝や昼休みなど、ご自身の都合のいい時間に
そっと目を瞑り、呼吸だけに意識を向けてみます。
最初は息の浅さを感じるかもしれません。
深呼吸をしたくても息が入ってこないような感覚を覚えるかもしれません。
5分間を完全に息だけに意識を向け続けなくては・・と思う必要はありません。
雑念が浮かんだら、それに気づいて、呼吸に意識を戻します。
これを繰り返していきます。
●マインドフルネス瞑想を続けるとどんな効果があるのでしょうか。
『マインドフルネスが最高の人材とチームをつくる』
には、下記の効果が紹介してあります。
・集中力が上がる
・思いやりが芽生え、人間関係が改善する
・組織に心理的安全性が生まれ、組織力が向上する
私自身は、どのような効果を感じているかと言うと、
・次々に雑念が湧いて集中力が欠けていた状態から、集中できる状態になる
・自分の本来、目指している方向性に意識が戻る
・瞬間的に反応するのではなく、選択して行動できるようになる
刻々と状況が変わる中、ニュースをまめに確認したくなる気持ちは
今もありますが、日々、瞑想をしていると、
「確認したくなっているんだなあ」と自分の状態を
俯瞰する力が生まれてくるのを感じています。
クライアントの方々の中には、
「自分を取り戻せた効果があった」
「感情的に振り回される頻度が減った」
という感想を持たれた方もいます。
●長期戦になりそうな新型コロナウイルス感染との闘いに、
どうリーダーとして方向性を見出していくか
どう従業員の不安を整えていくか
リモートワークの生産性をどう上げていくか など
考えることの多い「今」だからこそ
考えることを少しの間、手放して、
呼吸だけに意識を向ける時間を作ってみてはいかがでしょうか。
そうすることで、心が落ち着いていく感覚が得られると思います。
まずは、今日、5分間静かになれるところで目を瞑り、
呼吸だけを意識してみる
今、リーダーにとても大切な習慣ではないでしょうか。