こんにちは。エグゼクティブ・コーチの松脇美千江です。
・話し合うにはまず相手を理解しなきゃと分かっているのに、つい説教モードになる
・相手を理解する努力をしつつ、自分のことも相手に分かってもらう、って難しい
・自分を理解してもらう努力をあまりやってこなかった
このような言葉が、昨日開催した7つの習慣(R)実践会で、参加者の皆さんから聞かれました。
立場も年齢も違う相手と相互理解を深めるのは、たしかに簡単なことではありません。
■エトス→パトス→ロゴス
3時間、皆さんと本を読んだり、ワークをしながら「第5の習慣」を深めていくうちに、ファシリテートしていた私が個人的に感じたことですが、1つの結論が得られた気がしました。
それは、相互理解を深めるには「エトス→パトス→ロゴスの順番を日頃から意識すること」です。
具体的には、
1.人格を磨く努力を毎日心がける(エトス)
2.相手の感情やニーズ(理解されたい、認められたい、必要とされたい、感謝されたいなど)を理解する(パトス)
の2つを日々行うこと。
この2つを日頃からやることで、初めて3番目のロゴス(事柄、ロジック、考え方)について話し合えるということをあらためて感じました。
「まず人格があり、次に人間関係があり、それから自分の言いたいことを表現する。(中略)
自分の考えを相手に伝えようとするとき、ほとんどの人は真っ先にロゴスに飛びつき、左脳を使っていきなり理屈で攻めようとする。エトスとパトスには見向きもせずに、自分の論理がいかに正しいかを述べ立てるのである。」 ー『7つの習慣』
左脳を使っていきなり理屈で攻めてしまった、或いは、攻められてしまった経験は多くの人があるのではないかと思います。
理屈でこられると、理屈で返してしまいますが、
これだと、気持ちを理解したり、その理屈の背景を理解しようとするところにまでは、なかなか辿りつきません。相互理解が遠いゴールになってしまいます。
■日頃からやれる2つの準備
では、理屈と理屈が対立するような問題が起こる前にやれることはないのでしょうか。
やれることが2つあります。
まず1つ目は「相手を観察する」
相手を理解するために、関心を持って相手を観ていくと、今まで気づかなかかった相手の言動を発見でき、相手への理解が進みます。
相互理解を深めようという意識を持って、日頃から関心を持って観る、関心を持って聞くようにします。
2つ目は、「雑談を増やす」
良質なコミュニケーションには、まず「質」より「量」です。天気のこと、ニュースのことなど題材は何でもいいので、雑談を増やしましょう。日頃から話をしていると、いざ「仕事の重大な話」がしやすくなります。
この2つだと、そう難しいことではないのではないでしょうか。
難しいのは、意識の継続ですね。
最初から完璧にやろうとするのではなく、忘れている時があってもOKを前提にして、忘れていることに気づいたら意識する、忘れていたら意識するを繰り返していくと、次第に「観察する 雑談をする」が増えていきます。
組織の人たちの力を引き出すために、そして家庭でも愛する人たちを深く理解するために、「相互理解」の土台を作っていきましょう。
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