コーチングを学び始めると、国際コーチング連盟(ICF)の資格取得を目指したいと思い始める方が多いと思います。
ICFの資格にはACC、PCC、 MCCの3つの資格があります。この3つの資格申請において共通して要件になっているのが、「メンターコーチング10時間」です。
このメンターコーチングとはどのようなものでしょうか。
目次
- 1.言葉の解説 1)メンター 2)コーチング 3)メンターコーチ
- 2.資格申請に必要なメンターコーチング10時間
まず、メンター、コーチング、そしてメンターコーチのそれぞれの言葉の意味を見ていきましょう。
メンター
メンターという言葉は、いろんな文脈で使われることが多いですが、一般的には経験豊かで知恵や学んだ教訓を指導する人のことを言います。
仕事上のメンター(若手後輩を指導する人)、人生のメンター(人生全般に対して助言をする人)など。
コーチ
国際コーチング連盟(ICF)ICFでは「コーチング」のことを
「思考を刺激し続ける創造的なプロセスを通して、クライアントが自身の可能性を公私において最大化させるように、コーチとクライアントのパートナー関係を築くこと」
と定義しています。
メンターが指導・助言をするのに対して、コーチはクライアントとパートナー関係を築いてプロセスを共創していく人であり、アプローチが違うことがわかります。
では、アプローチの違う「メンター」と「コーチ」が一つになった「メンターコーチ」とはどんな定義なのでしょうか?
メンターコーチ
国際コーチング連盟(ICF)では、メンターコーチを下記のように定義しています。
「資格を目指す人(メンティー)が希望するクレデンシャル・レベルで要求されているコーチング能力を達成し、実証するための専門的な支援を提供する人」
ビジネスやプライベートなどのさまざまなテーマについて通常のコーチングを受けることとは異なり、
コーチング力の向上のために受けるコーチングがメンターコーチングです。
また、メンターコーチングの期間は、メンティーの内省と実践を可能にするために最低3ヶ月の期間を設ける必要があります。
次に3つの資格の申請要件をみていきましょう。
資格申請に必要なメンターコーチング10時間
ICFでは、3つの資格の申請資格と要件を下記のように示しています。
■アソシエート認定コーチ ACC
申請資格
- 60時間以上のコーチング教育
- 100時間以上のコーチング経験
要件
- 10時間のメンターコーチング
- パフォーマンス評価の合格(合格点)
- ICF Credentialing Exam の合格 (合格スコア)
*ACC資格の場合、メンターコーチは、PCCまたはMCCレベルで良好な状態の現在のICF資格保持者であるか、良好な状態でACCレベルにあり、資格を少なくとも1回更新している必要があります。
■プロフェッショナル認定コーチ PCC
申請資格
- 125時間以上のコーチング教育
- 500時間以上のコーチング経験
要件
- 10時間のメンターコーチング
- パフォーマンス評価の合格(合格点)
- ICF Credentialing Exam の合格 (合格スコア)
*PCC資格の場合、メンターコーチは、PCCまたはMCCレベルで良好な状態にある現在のICF資格保持者でなければなりません。
■マスター認定コーチ MCC
申請資格
- 200時間以上のコーチング教育
- 2,500時間以上のコーチング経験
- PCCクレデンシャルの保持(または以前に保持していた)
要件
- 10時間のメンターコーチング
- パフォーマンス評価の合格(合格点)
- ICF Credentialing Exam の合格 (合格スコア)
*MCC 資格の場合、メンター コーチは、MCC レベルで良好な状態にある現在の ICF 資格保持者でなければなりません。
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詳細はこちらをご確認ください。
https://coachingfederation.org/credentials-and-standards/credentials-paths
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ベストライフコーチングでは、MCC資格を保有するコーチによる10時間のメンターコーチング・プログラムを提供しています。
こちらに、メンターコーチング・プログラムへの想い、体験者の声も掲載していますので是非ご覧ください。
資格取得に挑戦すると、資格取得だけが目標ではなくもっと深い意義があることに気づき始めると思います。
クライアントの想いの表層を聴くコーチングではなく、クライアントの深いところに流れるものを感じ取りながらのコーチングができるように変化し、前進している喜びを感じられるようになります。
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