内省する時間が自分とチームの成長を加速させる『リフレクション』

1on1のミーティングがうまくいかないと感じられている管理職の方にお勧めしたい本があります。

『リフレクション  自分とチームの成長を加速させる内省の技術」熊平美香著

リフレクションの目的とその前提

まず、リフレクションの目的とその前提を本の中からご紹介すると、

「リフレクションの目的は、経験からの学びを未来に活かすことです。

リフレクションの前提には、「成功しても、失敗しても、いずれにしても、経験したからこそ知っていることがある、経験を知恵に変えることができる」という信念があります」

振り返らなければただの体験になることを、ちゃんと振り返ることで未来に活かせる経験にすることができるということが、多くの事例を通して書かれています。

1on1がうまくいかない時の一因

1on1ミーティングをしているときに、部下が本音を言ってくれない、期末の大事な1on1でキャリアビジョンを話してもらおうと思っていたのにうまくいかなかった、などの経験がある方は少なくないのではないでしょうか。

その一因に、事柄だけを取り扱って、その人自身を扱っていないケースがあるかもしれません。

この本では認知の4点セットとして、「意見、経験、感情、価値観」のフレームワークを紹介しています。

いつもの1on1ミーティングにプラスして、最後の2つ、「感情と価値観」を入れるとぐっと深みのある1on1ミーティングになるのではないかと感じました。

・「その時どんな気持ちだったの?」「その経験にはどんな感情が紐付いてますか?」と感情について尋ねてみる

・そして、「そこから見えてくるあなたが大切にしている価値観はなんですか?」と価値観を訊く

そうすると思いもかけなかった本音を聞けるかもしれません。部下の方も自分の気づいていなかった価値観にハッとなって現状を違う視点から見るキッカケになるかもしれません。

 

感情的になる

事柄(=what)だけでなく、その人自身(=who)を扱う

「事柄だけでなく、その人自身を扱う」ことは、コーチングでもコーチが気をつけていることです。

「今、話していて何を感じていましたか?」

「その時はどんな気持ちだったのでしょう?」

など内省に誘う問いかけをします。

クライアントの方はその問いに答えていく中で、「自分を知る」という時間を持つことができます。

この本では、キャリアビジョンの面接をがうまくいかなかったその経験から学ぶリフレクションの例も3ページに渡って書かれています。

リフレクションのステップも書いてあるので、これからミーティングをされているする予定の方、あるいはやったばかりだけれどもそのミーティングの振り返りをしたい方に大変参考になるのではと思います。

また、コーチの方にも、内省に誘う質問例が豊富にあり、参考になります。

事柄(=what)だけでなく、その人自身(=who)を扱って、深い対話をしていきたい全ての方にお勧めです。

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